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Barbed Hide 前提条件:ティーフリング 君の祖先の1人はバーブド・デヴィルかその他の刺を持つフィーンドであった。君の頭部からは刺が突き出ている。君は下記の利益を得る。 君の【耐久力】か【魅力】は、最大20までの範囲で1上昇する。 ボーナス・アクションとして、君は全身に小さな刺を発生させるか、あるいはそれらを引っ込めることができる。刺が出ている間の君の各ターンの開始時、君に組みつきをしているあらゆるクリーチャーや、君によって組みつかれているあらゆるクリーチャーに1d6[刺突]ダメージを与える。 君は〈威圧〉技能への習熟を得る。もし君がすでにそれに習熟しているなら、君がそれを使って行なうあらゆる判定には習熟ボーナスの2倍を適用する。 Unearthed Arcana「種族用の特技」(2017/4/24)に戻る
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「美味しくないわ」 またかと祈里は思う。 言葉を発した本人はフォークを置いてため息をついた。それが相手を挑発するとわかっていてやるからタチが悪い。 「っ、だったら食べなきゃいいでしょう」 「ごめんなさい。まだお世辞というものを理解してなくて、言葉を選べないの」 さらに爆弾を投下するか。 にこりと笑ったせつなを見て今度は祈里がため息をついた。 美味しくないと言われたカップケーキを作った美希は、綺麗な眉をぴくぴくとひくつかせている。 「でも正直に言った方が今後の美希の為にはなるわよね」 「だからって、もうちょっと言い方ってものが」 「謝ってるじゃない」 「っ――――」 美希は顔を真っ赤にして、可愛くラッピングされていた残りのケーキを乱暴に手にすると勢いよくごみ箱に捨てた。 ばさりと音がしてごみ箱のかさが増す。 「まあまあ美希たん。あたしは好きな味だよ」 ラブが入ったことで美希の怒りは一旦おさまった。祈里は甘すぎるかなと思うケーキを食べながらせつなを見る。この二人が衝突するのは一度や二度じゃなく頻繁に起こる。 しかも、だいたいせつなが吹っ掛けて美希が怒るというパターンだ。 祈里、ラブとは喧嘩など起こさないので、祈里は一度せつなに聞いてみたことがある。 なぜわざわざ挑発するのか、と。 せつなはただ一言、わからないと言ったので解決にはならなかったが。 外も暗くなり、皆帰り支度を始めた。 美希はかけてあったコートを一人一人に手渡す。 「せつなのこの服、美希たんが選んだやつだよね」 「そうね」 「美希は服のセンスはいいから」 棘のある言い方だが美希は何も言い返さなかった。 表情だけ強張らせてせつなにコートを渡す。 部屋をラブが出て、せつなが出て。祈里は部屋を出ようとして何気なく見たテーブルの変化に気づいた。 「あれ、せつなちゃん……………ううん、なんでもない」 祈里はせつなの皿を見て微笑んだ。 そこには何も残っていない。ただフォークが乗っているだけだった。紅茶もしっかり飲みほされている。 「美希ちゃんご馳走さま。またケーキ食べたいな」 「うん、またね」 美希も気づいたのか、複雑な顔をして祈里に挨拶する。 玄関をでると、祈里はせつなに話しかけた。 「また作ってくれるって。よかったね」 「そう。美味しくないのに」 「どんなにまずいもの作っても食べてくれる人がいるからね」 「……………」 「私にも一つくれる?そのポケットに入ってるケーキ」 祈里は罰が悪そうな顔をするせつなを見てくすくす笑った。 いつごみ箱から拾ったかわからないが、ラッピングしてあるから中身は大丈夫だろう。 せつなは膨らんだポケットからケーキを祈里の手に置いた。 ほんとに一つしか渡さないから、あとは自分で食べるのだろう。 祈里は顔に似合わずにやりと笑ってありがとうと言った。 「せつなちゃんは今小学生なんだね」 「どういうこと?」 好きな子をいじめる小学生男子みたいとは教えてあげない。 変に意識しだして、この面白いやり取りを見れなくなってもつまらないから。 自分で気づけばいいと思うあたり私は意地悪なんだろうか。 「美希ちゃん最近紅茶ダージリンばっかり出すよね。私アールグレイ好きなんだけどな」 「そうなの?私は今のが好きよ」 「だろうねぇ」 きっと次のケーキはもっと美味しくなっていることだろう。 それに合わせる紅茶はやっぱりダージリンで。 「なんだかちょっとだけ寂しいかな。娘を取られるような……」 「どういう意味?」 「ブッキー、せつな遅いよー」 前方からラブが大声で二人を呼ぶ。祈里とせつなは早足で駆け寄った。 「お待たせーごめんね。ラブちゃん、私の好きな飲み物は?」 「胸やけしそうなぐらい砂糖一杯の甘いアールグレイとフルーツジュース、後キャラメルマキアートとか」 「正解」 「へへー、もっちろん。好きな子の飲み物ぐらい覚えてるよ」 「そうなの?」 せつなはへーとラブに感心した。 祈里はその様子を見て微笑む。 「せつなちゃん意外とぬけてるからね」 「もう、ブッキーさっきからなんなの」 「なんでもない」 祈里は二人の手を取って歩き出した。 当分はこの関係でいいと思う。 「好き」という気持ちに気付かない二人と 「好き」をLikeでしか表現しない二人。 一歩進めば確実に四人のバランスが崩れる。 そんな日はいつか来るだろうけど、今じゃなくていい。 繋がりにこだわる私たちではきっと対処できないから。 少し、もう少しだけ大人になったら、きっと新しいカタチを受け入れられる日がくると思うから。 END
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ハオリコン 分類:ヤギハシャポケモン No.3-048 タイプ:みず/かくとう 特性:げきりゅう(HPが残り1/3以下になると、みずタイプの技の威力が1.5倍になる) HP 攻撃 防御 特攻 特防 素早 ハオリコン 95 110 101 98 84 88 カクコー 70 85 70 70 60 65 進化前2 カプリ 55 65 55 55 45 45 進化前 ばつぐん(4倍) --- ばつぐん(2倍) でんき/くさ/ひこう/エスパー いまひとつ(1/2) ほのお/みず/こおり/むし/いわ/あく/はがね いまひとつ(1/4) --- こうかなし --- 技 たいあたり、なきごえ、みずあそび、みずでっぽう、スピードスター、アクアジェット、リベンジ ばくれつパンチ等 その他 山羊座モチーフ。進化すると二本足で立つ 名前 コメント
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特進クラスのある都立高校 勉強を頑張って目標の大学へ現役合格したい君たちのために!都立高校のなかで特進クラス(選抜クラス)を設置している学校を大紹介!私立高校の特進クラスと違って、部活動禁止ではないので安心です! ・都立墨田川高校 1年次から国公立大学と難関私立大学を目指した特進クラスを設置。 その効果もあって近年は進学実績が大きく上昇しています。 面倒見が極めて良い、塾いらずの進学校として有名です。 ・都立上野高校 1年次より特別進学クラスを設置。難関大進学に力を入れ 実績が急上昇中!土曜授業も実施で予備校いらず! ・都立文京高校 国公立大学を目指す国公立対応クラスを設置! 夏休みの校内夏期講習や勉強合宿が必須! 面倒見がよく予備校いらずの学校として人気上昇中! ・都立深川高校 語学教育が盛んで知られる伝統校! 各学年に特進クラスを設置! 予備校のサテライン講座も校内で受講可能! ・都立田園調布高校 都立中堅校から上位大学を目指すならこの高校! アドバンストクラスは入試問題演習授業の「マルチ演習」 が必修!徹底した入試演習で上位大を目指す! ・都立石神井高校 2011年新入生より特進クラス設置決定! 難関私大や国公立大学を目指すハイレベルな学習環境を提供! ・都立本所高校 偏差値50未満ながらMARCHなどの上位大進学実績が 急上昇中のお買い得校! 特進クラスから現役国公立大や上位私立大進学者多数! ・都立足立西高校 ・都立足立新田高校 ・都立東村山高校 ・都立大森高校 ・都立南葛飾高校
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サンライズクルセイド Reloaded~勇者の再臨~ NEXT PACK:復活の象徴 この章に収録されているカード 全169種 サンライズクルセイド Reloaded~勇者の再臨~ この章に収録されているカード 全169種青 緑 黒 赤 紫 青 ユニット メタルユニットレア飛龍 (メタルPR) レアカードビアレス(トッド機) ダイターン3(ギャリソン搭乗時) ブレンチャイルド ダンバイン (1章再録) ユウブレン (2章再録) アンコモンカードビアレス (1章再録) バストール (1章再録) ヒメブレン (2章再録) グランチャー(エッガ機) (4章再録) コモンカードゲド (1章再録) ビランビー (1章再録) ゼラーナ (1章再録) ドラムロ(トッド機) (2章再録) ノヴィス・ノア (2章再録) シールズ (3章再録) プロマキス (3章再録) ウィンガル (4章再録) モノコット (4章再録) キャラクター メタルキャラクターレア雷張ジョー (メタルPR) レアカードトッド・ギネス コロス 破嵐万丈 (1章再録) 伊佐未勇 (2章再録) アンコモンカードマーベル・フローズン (1章再録) バーン・バニングス (2章再録) アズベス (3章再録) コモンカードガラリア・ニャムヒー (1章再録) ギャリソン時田 (1章再録) キーン・キッス (2章再録) アノーア・マコーミック (2章再録) アレン・ブレディ (4章再録) フェイ・チェンカ (4章再録) コマンド レアカード共同戦線 エースのジョー カムヒア! (1章再録) アンコモンカードオーラ力 (1章再録) 空中戦 (2章再録) 瞬光弾 (4章再録) コモンカードリバイバル (2章再録) 気迫の勝負 (3章再録) 深海を発して (3章再録) 緑 ユニット メタルユニットレア邪虎丸 (メタルPR) レアカードソードフィッシュⅡ&レッドテイル ウォーカーギャリア(ブーメラン・イディオム) ゼーガペイン・カラドリウス レイズナー (1章再録) ブングル・スキッパー&ブングル・ローバー (4章再録) アンコモンカードガバメント(ティンプ機) (1章再録) グライムカイザル (1章再録) ブルグレン (2章再録) ブレイバー(ゴステロ機) (4章再録) コモンカードギャロップ (1章再録) クラブ (1章再録) アイアンギアー (1章再録) オットリッチ (2章再録) ビバップ号 (2章再録) ベイブル (3章再録) バルディ (3章再録) トラッド11(サンドラット機) (4章再録) カプリコ (4章再録) キャラクター メタルキャラクターレア虎王 (メタルPR) レアカードフォロン ジュリア アルバトロ・ナル・エイジ・アスカ (1章再録) スパイク・スピーゲル (2章再録) アンコモンカードティンプ・シャローン (1章再録) ゴステロ(2nd) (2章再録) ロアン・デミトリッヒ (3章再録) コモンカードラグ・ウラロ (1章再録) キッド・ホーラ (2章再録) アーマス・ゲイル (2章再録) ダイク (3章再録) アシモフ・ソーレンサン (3章再録) シモーヌ・ルフラン (4章再録) コマンド レアカードザ・リアル・フォークブルース 魔界プリンス 蒼き流星 (1章再録) アンコモンカードザブングルはもらったよ (2章再録) アステロイド・ブルース (3章再録) レイズナーの怒り (4章再録) コモンカード頭上注意 (1章再録) BIG SHOT (2章再録) ブラッディ・アイ (3章再録) 黒 ユニット メタルユニットレア清姫 (メタルPR) レアカードスコープドッグ(キリコ機) ドラグナー1型&ファルゲン イデオン(初起動時) ドラグナー1型 (1章再録) スナッピングタートル (4章再録) アンコモンカードブルーティッシュドッグ (1章再録) ゲルフ (2章再録) ソロシップ (2章再録) ギラン・ドゥ (3章再録) コモンカードスコープドッグ (1章再録) ドラグナー2型 (1章再録) ドラグナー3型 (1章再録) アイダホ (1章再録) ストロングバックス (2章再録) マーシィドッグ (3章再録) スタンディングタートル (3章再録) 訓練用ポッド (3章再録) ゲルフ・マッフ (4章再録) キャラクター メタルキャラクターレア藤乃静留 (メタルPR) レアカードプロトワン イデ キリコ・キュービィー (1章再録) ジョーダン・ベス (3章再録) アンコモンカードケーン・ワカバ (1章再録) リンダ・プラート (2章再録) ポル・ポタリア (4章再録) コモンカードジャン・ポール・ロッチナ (1章再録) タップ・オセアノ (1章再録) ライト・ニューマン (1章再録) イムホフ・カーシャ (2章再録) ココナ (3章再録) ブリ・キデーラ (4章再録) コマンド レアカードイデの発現 道ならぬ恋 レッドショルダー (1章再録) アンコモンカードさらばチェホフ (1章再録) 戦火と荒廃の世界 (2章再録) ゲージの輝き (3章再録) コモンカード治安警察 (1章再録) ロゴ・ダウの巨人 (2章再録) 地力の差 (4章再録) 赤 ユニット メタルユニットレアガウェイン (メタルPR) レアカードエルガイム&ディザード ガオガイガー(ゴルディオンハンマー) 紅蓮弐式(甲壱型腕装備) ランスロット (3章再録) ガオガイガー(ヘル・アンド・ヘブン) (4章再録) アンコモンカードバンドック (2章再録) 氷竜 (3章再録) 炎竜 (3章再録) ガイガー(ドリルモード) (4章再録) コモンカードアローン (1章再録) ワークス (1章再録) ザンバード (1章再録) ザンブル (1章再録) ザンベース (1章再録) リスタ (2章再録) ギャレオン (2章再録) グラスゴー (3章再録) ヴィンセント(指揮官機) (4章再録) キャラクター メタルキャラクターレアナナリー・ランペルージ (メタルPR) レアカードサイボーグ・ガイ ラクシャータ・チャウラー ダバ・マイロード (1章再録) 枢木スザク (3章再録) アンコモンカード神勝平 (1章再録) ネイ・モー・ハン (2章再録) アマンダラ・カマンダラ(3章再録) コモンカードミラウー・キャオ (1章再録) ファンネリア・アム (1章再録) 卯都木命 (2章再録) ジェレミア・ゴットバルト (3章再録) ヴィレッタ・ヌゥ (3章再録) 火麻激 (4章再録) コマンド レアカードGGG 在りし日の記憶 リーリン一味の罠 (1章再録) アンコモンカード果てしなき戦いの道 (2章再録) ハプニング (4章再録) 魔神が目覚める日 (4章再録) コモンカード民衆の罵声 (1章再録) プロテクトシェード (2章再録) 生徒会 (3章再録) 紫 コマンド サンライズレアカードブラックリベリオン
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奥義 対象範囲/効果 [味方ギルド 風威力増加][相手ギルド 火威力増加][一定時間] 威風之極意により、味方ギルドの風属性のスキル威力が増加し、相手ギルドの火属性のスキル威力が増加する。レベルが上がると効果が増加し、発動時間が長くなる。 奥義習得条件 1 カプリコーンアバター獲得 ※カプリコーンアバター獲得条件はGRカプリコーンのLimitmax
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「かいのとら。とらのわこ。あれほどおとこまえなるものは、めったにみられないでしょう。 ねえ、わかきりゅうよ」 「はは。軍神どのが、臆面もなく惚気られるとは。こっちが照れる」 「けんをまじえて、はじめてわかるあいてというものもある。わたくしには、それがかいの とらであったのですね。かわすひとたち、ひとたちが、わたくしをぼうがのきょうちへとい ざなうのです。いのちをとして、たたかわずにはいられない」 なにやら、元就が感じ入ったように頷いていた。政宗は、信玄と幸村どちらにも興味がない ようで、どんどん姿勢が崩れてゆく。 「真田幸村なあ…。あのすぐ頭に血が上ったり、やたら暑苦しいのは、まだ女知らないから かな」 知ったような口ぶりの政宗に、半兵衛が冷ややかに応じる。 「そういう君も、他人のことは言えないだろうに」 「…な…っ!!……て…てめぇ!な…何ぃ言いやがる!」 言葉に詰まるのが、図星を突付かれた証拠だ。 政宗の頬が赤く染まるのを、謙信が微笑ましそうに見ていた。 「わかきりゅうよ。はずかしがることはありません」 政宗は、がしがしと頭を掻きながらすまし顔の半兵衛を睨む。 「…ったく。ここで男知らないの、俺と毛利だけか?」 「き…決め付けるとは、ぶ、無礼!」 飛び上がったのは、元就だった。 「見てれば、わかるんだよ。元就君。耳年増なのか、そうじゃないのか」 半兵衛のとどめに、元就も頬を染める。 「まあ、こよいのざきょうですから」 「しこくのおにとよばれる、わかむしゃ。ちょうそかべどの。かれもまた、ひがしにはいな いおとこぶり。とこじょうずとうわさされるせいしつがいるあざいながまさどのも、なかな かのおとこぶりでしょう。うわきなどはかんがえもよらぬようですが」 元親の名が出たときに、元就がわずかに身じろいだ。 「いまのわたしのたのしみは、かいのとらのわこがいつ、どのようなにょにんとであうのか。 あのとしまでまもっているどうていをささげるあいてに、きょうみがつきないのです。かい のとらとともに、みまもっていたいと…。まあ、さかなにしているといってもいいのですが」 気高い微笑に騙されずに、意外と物見高いな、と、政宗と半兵衛は視線を交した。 幸村も大変だな、と。 謙信、信玄そして猿飛佐助にも見守られている、いや、観察されているのだ。 「ああ、謙信さま……。そのように多くの殿方を品定めしておられたのですか」 かなりずれているかすがの不安そうな瞳に軽く頷きながら、謙信は大杯をきれいに飲み干し た。 「わたくしのうつくしいつるぎ。あんじることはありません。わたくしには、そなたがいま す」 「ああ~。謙信さまっ」 「両手に、花…というか、棘のある毒の花と、ごつい虎がお好みか」 ぼそりと、半兵衛が呟いた。 だが、恍惚としたかすがの耳には届かなかったようだった。 元就も同じようなことを考えていたが、いつも通りだんまりであった。 多弁な半兵衛、寡黙な元就と、表現は違っても似た者どうしの二人は、そのせいもあってか お互いに牽制しあっている。 「では、わかきひめぎみたち。たのしきはなしなど。たけなかどの、こよいはまたあでやか な」 半兵衛メインへと続く
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【Hello! メガネのある生活!】 【ようせいたちのひみつのもり】 制作コメント スペシャルコード特典 キャラクター 関連リンク みんなに愛される ポップンワールド最大のメガネブランド 「pop n glass」から新作のお知らせ★ メガネがあれば何もいらない!? MUST BUY! Illust いそにん#? ポップンミュージック eclaleのポップンミュージックカード第2弾に登場したレアカード。 スペシャルコードが存在する。 配色が赤・青・黄の3原色ベースのトリコロールになっているのが、センスを感じさせるイラスト。 普段かけているキャラクターもいれば、アクセサリーの1つとしてメガネを付けているキャラクターも。 +... 制作コメント 機能性とそのフォルムの美しさから、人々に愛されるメガネ…。古よりその形は変わること無く受け継がれてきました。私の視力はとても元気なので、メガネとは無縁の日々を送っているのですが、あの細いフレームで縁取られた端正な2つの窓には、魅力を感じずにはいられないのでした。思い出すのは高校二年生の夏。にわかにメガネがファッションとして流行り始めてきた頃でした。私も例に漏れず、メガネを買ってみました。もちろん、ダテです。でも、なんやかんやでめんどくさくて、結局、自転車通学の時だけ着用するようになりました。目に入る虫よけのためです。我ながらいいアイデアだったと思います。…という思い出もあり、今回意気揚々とメガネ三昧イラストを描かせていただきました。普段メガネをかけていないキャラクターにメガネをかけさせたら…?という夢のようなコンセプトをもとに私の独断と偏見120%でキャラクターを選抜させていただきました。オシャレ3Dメガネ枠として、ボウイとシルヴィーも乱入させています。メガネもファッションの一部!ファッション誌の表紙を飾りそうな雰囲気にしてみました。細かい文字にもそれっぽ~いことが書いてあるので、虫眼鏡などご用意できる方はそちらを駆使していただければ読めるかと存じます。さあ、あなたもはじめよう! メガネのある生活!Illustrator いそにん スペシャルコード特典 ポップンスターメーカーのSPECIALエリアで、うたのメダルが獲得できる。 キャラクター うた リエちゃん さなえちゃん ミスターKK フューチャン ビーくん ししゃも ボゥイ シルヴィー 関連リンク レアカード ポップンミュージックカード/ポップンeclale/Vol.2 カードリスト(ポップンミュージックカード)
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* 「人間じゃ、ない……?」 フェイトの発した台詞にジョーカーの体を強ばらせるカズマ。フェイトは彼を抱き締めたまま、その顔は見えない。 彼女がどんな表情で自らを“人間ではない”と言うのか、それをカズマは知ることが出来ない。 「フェイトちゃんは人間だよ!」 「なのは、私はそういう意味で言ったんじゃないの。うん、母さんやなのはのお陰で私は生まれが特殊でも生きてこれた。今でも感謝してるよ」 「生まれが……じゃあ、フェイトはどうやって――」 「――今から話すよ。カズマには、聞いてほしいから」 腕をほどいたフェイトが、カズマに向けて小さく微笑みかけた。 それが、彼女の話の始まりだった。 リリカル×ライダー 第十二話『来訪者』 「プロジェクトFATE――――それがフェイトの出生の秘密なのか」 「……うん」 彼女が話した一つの計画。 時空管理局には組織を束ねる中枢機関、最高評議会と呼ばれる存在があったらしい。 彼らは管理局が質量兵器、つまり銃などの兵器を禁止しているため常に戦力不足であり、そのため次元世界の治安を守り切れない状況だった。そんな現状を打破するために、彼らはある計画を始動させた。 ――プロジェクトFATE 後にプロジェクトF、又は人造魔導師計画とも呼称されることになるこの計画とは、人為的に魔導師を生み出そうとする計画だった。 何故魔導師を生み出す計画になったのかというと、魔導師になれる人間は全体の三割程度で、更に才能ある魔導師となるとその中の数パーセントしかいないからだそうだ。なのはやはやては地球という本来魔導師の生まれない星で誕生した変わり種らしい。 また魔導師の魔導師たる所以である魔力精製器官『リンカーコア』を人為的に再現できないのも理由らしい。周辺の霧散魔力を集積、倍加させる魔力炉や一時的に魔力を充填して魔法の発動を強化、促進するカートリッジなどがあるものの、魔力そのものを生み出すことは出来ないそうだ。 話を戻すが、この計画を遂行する人材を確保するために最高評議会は古代の遺伝子操作技術を用いてある天才を作り出した。 ――ジェイル・スカリエッティ。 彼は遺伝子レベルでこの計画を遂行しようとする意思が刻み込まれており、その最高レベルの知能を発揮して計画を進めた。 彼が取った手段はクローン技術。魔導師をクローニングし、記憶を転写することで魔導師そのものを複製するというものだった。 元々、最高評議会は遺伝子操作技術で計画を進める予定だったため、スカリエッティもその方面に長けた人物になるよう調整されていたのだ。 「今は最高評議会もメンバーが変わったし、計画自体も戦闘機人計画に変わって廃れてしまったんだけどね」 フェイトが疲れたように息を吐く。所々なのはも助力しながら説明された話は、俺には理解し難いややこしい内容だった。 しかし重要なのはこれからだ。 「その計画とフェイトがどう関係するんだよ?」 フェイトが視線を下げる。そこでなのはがフォローするように口を開いた。 「計画自体はさっきも言うように破棄されたの。けれど、ある人がその計画を引き継いだ結果、計画は別の形で続行されることになった。その人が――」 「――私の、母さん」 引き継ぐように、フェイトが重い口を開いた。 「母さんは娘をなくしていて、我が子を生き返らせるために計画を引き継いだの。けれど、結局生み出されたのは失敗作だけだった」 「失敗作、って……」 俺の顔から血の気が引くのを感じる。いつの間にか、俺の体はジョーカーから人間の姿に戻っていた。 「私、だよ。その娘と同じ外見、記憶を持ちながら全くの別人になってしまった失敗作。試験管から生み出された人の形をした異形【ホムンクルス】」 「そういうことか……」 プロジェクト名をそのまま付けられたのは、おそらく失敗作としての烙印だろう。娘の名を授ける気も起きなかったのか。 「……くそっ!」 彼女には本当の親がいない。俺は死んだとはいえ覚えているが、彼女には覚える親の顔さえないのだ。 「でも平気だよ。今は私を大切にしてくれる母さんや親友がいるから。それに私は自分を生んでくれた母さんも好きだから」 そう言って笑うフェイト。 彼女は乗り越えたのだろう。他人には想像も出来ないほどの地獄を、親友や多くの人に助けられながら。 「だから今度は、カズマは私が助ける」 最初はなのはを傷付けた俺に敵意を剥き出しにしていた彼女が、次第に見舞いにも来るようになり、今はこんな俺の手を握って温かい言葉をかけてくれる。 だからこそ、気付いてしまった。 「――ありがとう。けど、俺はここには居れない」 「どうして!?」 フェイトの顔から目を反らして手を見る。俺は誰かに守られる存在でもなければ、ましてや人と共に存在できる体でもない。そう、この手は―― 「――全ての人々を、守るためにあるんだ」 そのためには、何かを求めてはならない。これは無償の戦いだ。例えそれが、目に見えないものだとしても。何か大切なものを作ってしまったら、俺の戦いも終わってしまうから。 そう、こんな所で立ち止まってはおれない。 ――――ドクン。 人々を、守らなければ。 ・・・ カズマがアンデッドを封印するために六課を出た次の日、はやてはまたもや頭を抱えたくなるような事態に直面していた。 「フォォォォォウ!」 意味不明な叫び声を上げる男。先程フェイトちゃんのスポーツカーと違って趣味の良いデザインの車が六課に突っ込んできたのだが、それに乗っていたのがこの男だった。 「いやぁ、入局申請? みたいなのをするために来たつもりが事故の処理をやる羽目になるとはねぇ」 椅子にふんぞり返りながらそんなことを言う男。 アンタが原因だろ、とは言わない。はやては大人なのだ。 「取り敢えず管理局保安部には連絡しておきました。それで、どういった御用件でしょうか」 極めて事務的に、かつ口調を固めに言うはやて。彼女としては、さっさと要件を済ませて出ていってもらいたいのだろう。 だがこの男、アロハシャツに丸いサングラスといった奇抜な外見や奇妙な言動からも分かる通り、一筋縄ではいかない。 「へぇ、キミが部隊長? やっぱり美しいモノは皆好きだよねぇ。けど怖い顔してると美貌も台無し、やっぱ誘うなら笑顔でなきゃ」 「……真面目に答えて下さい」 というより、話が通じなかった。 「いやぁ、管理局に入りにきたのよ。就職、ってヤツ?」 はやては目の前の男を鋭く睨み付ける。冗談にしか聞こえない口調で言っていい内容ではない。少なくとも、はやての前では。 だが彼女は大人だ。どれだけ内心怒り狂っていようとも、公の場では笑顔すら装う。 「管理局は非常に大きな組織です。入局されるのでしたら地上本部で身体検査、心理テスト、学力テストを受けて最適な部署を紹介してもらってください。ここでは募集は行っておりません」 ポーカーフェイスのまま、事務的な内容を告げるはやて。彼女は本人すら気付かぬ内に身構えながら、簡単な地図を描いた紙を差し出す。 「ではお引き取り――」 「――仮面ライダー、ここにいるんだよなぁ?」 その台詞に、はやてのポーカーフェイスは砕け散った。 彼女の頭に浮かぶのは前回の戦い。彼女の愛しい守護騎士が傷付いた、あの戦闘。 『俺は、仮面ライダーだ!』 カズマが放った、あの言葉。 「実は知り合いなんだよねぇ、ちょっと顔を見たくてさぁ」 「カズマ君のことを知っとるん!?」 はやての手は自然と、男の襟首に向かっていた。 「ちょっと過剰じゃない? スキンシップがさぁ」 「何を知っとるんや!? カズマ君はいったい何者なんや!」 魔導師では歯が立たなかった怪人を倒したカズマを思い出すはやて。彼女は彼が普通じゃないことに薄々感付いていた。記憶が戻りつつあることも。 だが彼女はそれを聞くことはできない。聞けばカズマはもうここに居れなくなってしまうから。 彼女は、部隊長なのだから。 「教えてや! 私は、私は知りたいんや!」 「ふぅん? 仮面ライダーって、こっちでも人気なんだ?」 そんな彼女を見ながら笑みを深める男。いつしかその笑みが危険なものになっていることに、はやては気付かない。 「じゃあさ、こうしようか」 「……なんや?」 「ライダーが来るまでに俺を倒せたら、とか」 その瞬間、彼女の体が三メートル先の壁まで吹っ飛んだ。 「ッ! かはっ、けほっ」 「今日は助けてくれる奴、いないんだろ? 二人でお楽しみってわけだ。フォォォォォウ!」 いつの間にか、男の外見は変化していた。 凶悪な面に羊を思わせる双角。左右非対称な体、白い右側の体は肩から真っ直ぐ歪角を伸ばし、白い羊毛で覆われている。 その名はカプリコーンアンデッド。 彼が上級アンデッドと呼ばれる存在であることを、はやては知る由もない。 「まさか、怪人やったなんて……」 吹き飛ばされた直後にデバイスがオートで起動したため、彼女の体は白黒のバリアジャケットに保護されていた。それでも装甲板を埋め込んだ壁をへこませるほど衝撃は、彼女を苦しめた。 「怪人? 違うな、俺達はそんな名前じゃない」 心底愉快気に笑うカプリコーンアンデッドは太く逞しい右腕を振り上げ、掌を拳の形に変えていく。 「俺達はアンデッドって言うんだぜ? フォォォォォウ!」 その右腕を、勢いよく振り下ろした。 「――ッ!」 はやても十字架を模した杖型デバイス、シュベルトクロイツを構えながらプロテクションを発動させて受け止めるが、その凄まじいパワーにじりじりと圧されていく。 「フォォォォォウ!」 さらに左腕も駆使しての連撃を放つカプリコーンアンデッド。その怪力によって打ち出される拳撃は単純なパンチにも関わらず凶器と呼べるレベルである。 特にはやては六課でも屈指の魔力量を生かした大規模魔力爆撃が得意な後方支援型だ。なのはのように砲撃がメインながらあらゆるレンジを対処出来るタイプとは異なる。 そのため近接戦では無類の強さを誇るアンデッドとは余りにも相性が悪すぎた。 (せやかて、こんな所で私は負けられないんや!) 少しずつ後退しながらもはやては新たな魔法の術式を起動させ、足元に正三角形を元にした魔法陣を展開させる。 「刃を以て、血に染めよ。穿て、ブラッディダガー!」 詠唱によって術式を発動させる。 その瞬間、カプリコーンアンデッドを囲むように12の血に染まったような紅い短剣が出現する。 「行け――!」 それらが一気に中心点を屠るべく迫る。 「グォォォォオ!?」 カプリコーンアンデッドの全身にブラッディダガーが突き刺さり、さらに爆発を以て傷口を抉る。 それに対しカプリコーンアンデッドは今までの喋り方からは想像も出来ないような獣じみた呻き声を上げる。 「今の内に……」 はやてが素早く部屋の隅に備え付けられた警報装置を作動させようとする。だが―― 「なんで!? なんで作動せんのや!」 「テメェ、痛ぇじゃねぇかよ! 可愛い顔して舐めた真似してくれちゃってよぉ!」 作動しないスイッチを叩くはやてを後ろから襟首を掴んで強引に持ち上げるカプリコーンアンデッド。 その右腕を、ぎりぎりと握り込む。 「やっぱり女って汚いよなぁ。前も女に騙されて殺られたが、今度はそうはいかねぇ!」 カプリコーンアンデッドは舐めるようにはやての顔を眺め、そして彼女の腹に向けて拳を打ち込む――! 「フリジットダガー!」 その瞬間、カプリコーンアンデッドに氷で作られたような蒼く透き通ったナイフが幾重も刺さった。 「グォォォォオォォォ!?」 その傷口は瞬く間に凍り付いていき、カプリコーンアンデッドの動作を阻害する。 はやてはそれを見て弛んだ手から脱出する。 「リィン! 気付いてくれたんか!」 「もちろんです~! はやてちゃんを守るのがわたしの務めですから!」 リィンが場にそぐわない明るい笑みを浮かべる。妖精のような外見だから余計に場違いだ。 しかし、そんな笑顔も一瞬で暗いものに変わった。 「ただどこからか分かりませんけど、六課のコンピュータがハッキングをかけられて各設備が使用できなくなってます。ロングアーチスタッフはその処理に追われててんてこ舞いですよ~」 (それが原因やったんか……) いったい誰が、と思考を続けようとするはやて。 しかし彼女がそんな思考に埋没できる時間はない。 「舐めてくれちゃってよぉ。いい加減ブッ殺さないと気がすまねぇなぁ!」 「リィン、ユニゾンや!」 「はいです!」 立ち上がったカプリコーンアンデッドに対抗すべくユニゾンデバイスたるリィンが本領を発揮する。 光り輝き出したリィンがはやてに溶けるように消えていくと同時にはやてを光が包み、髪の色や黒が基調のバリアジャケットを白く染め上げていく。 カプリコーンアンデッドとはやての戦いが、始まった。 ・・・ 「はぁ、はぁ、はぁ――――」 目の前で斬り伏せたジャガーアンデッドの腹部にあるバックルが二つに割れる。その割れ目にはスペードの刻印と9という数字が刻まれている。 俺はアンデッドに向けてカードを放ち、封印する。鮮やかな躍動感のある豹の絵が描かれたカードを確認しながら俺は後ろを向いた。 (おかしい。あの感じは上級アンデッドだったはずなのに……) 今回のアンデッドの反応は妙だった。現れては消えを繰り返すもので、探すのにかなりの時間を費やしてしまった。 しかし今封印したアンデッドの反応だったとは思えない。あれは上級アンデッドのものだった気がするのだ。 (おかしい……) 嫌な予感がする。何か忘れているような、大切なものを放っておいてしまっているような――。 そんな俺の視界に、何かが滑り込んだ。 「また会ったな、剣崎」 「た、橘さん!?」 現れたのは橘さんだった。しかも今回はバイクに跨がって。 そのバイクは―― 「ああ、お前のだ。あの伯爵に頼まれたのでな。今は従うしかないので届けに来た。感謝しろ」 不快そうに眉を潜めながらそう話す橘さん。だが今回ばかりは全く気にならなかった。 ――ブルースペイダー。 あらゆる不整地を走行出来るように計算された高い車体。蒼いカウルで保護された車体。そして最大の特徴たるスペード型の青いスクリーン。 かつての愛車であり、たった一人で戦っていた頃も共にいてくれた相棒。 「……なんで、橘さんが?」 「俺は届けに来ただけだ。次に会うときは殺し合う仲、お前と話すことなんてない」 本当に鬱陶しいんだと言わんばかりにヘルメット(それも俺が使っていたものだ)を脱いでハンドルに引っ掛け、バイクを降りる。 「さっさと行け、お前がベストのコンディションで戦えないと俺も気分が悪い」 「どこに行けと言うんですか?」 「知るか。自分で考えろ」 記憶と随分違う橘さんの言動に戸惑いつつ、話の内容を咀嚼する。 (まさか、六課が……!) 辿り着いた結論は、嫌なものだった。頭の悪い俺の結論にも関わらず、外れている気がしない。 「すいません、行かせてもらいます!」 俺がブルースペイダーに跨る。セルでエンジンを起動させ、クラッチを握りながらギアを一速に切り替える。 橘さんは何も言わずに何処かへと去っていった。 その背中を見届けた後にアクセルを少しずつ捻りながらクラッチをゆっくりと開き、緩やかに、だが徐々に加速させながら走り出した。 ・・・ 「はぁ、はぁ、はぁ……」 はやてが苦し気に息を吐きながらシュベルトクロイツを構え直す。 対照的にカプリコーンアンデッドは腕を軽く振りながら軽い足取りではやてに迫ってきていた。 はやてがリィンとユニゾンしてから、すでに15分が経過していた。 「健気だねぇ、まだ抵抗を止めないとは」 じりじりとあちこちが凹んだ壁へと追い詰められるはやて。バリアジャケットが傷付いて露出した、赤みがかった白い肌を舐めるように見回すカプリコーンアンデッド。 先に動いたのは、はやてだった。 『「フリジットダガー!」』 はやてとユニゾンしているリィンの声が重なるように発されるのと同時に、部屋の各所から水晶のように透き通った冷気を帯びるナイフが幾つも出現する。 それらは目にも止まらない速度でカプリコーンアンデッドに飛来する。だが―― 「ハァァアァ!」 カプリコーンアンデッドが吐き出した青いエネルギー体が、それらを弾き飛ばした。 「くっ……!」 はやてはエネルギー体の突撃をプロテクションで防ぐが、吹き飛ばされて壁に激突してしまう。 「フォォォォォウ!」 カプリコーンアンデッドが止めを刺すべく右手を振り上げる。 その時だった。 「りゃあああぁぁぁ!」 強化ガラスを突き破って、カズマがブルースペイダーに乗ったままカプリコーンアンデッドに突撃した。 「――ッ!?」 ウィリーによって持ち上げられた前輪にかかった力学的エネルギーはカプリコーンアンデッドを容易く吹き飛ばすに足るものだった。 「大丈夫か、はやて!?」 「カズマ君……」 『カズマさん来てくれたんですねっ! リィンはちゃんと信じていましたよ!』 カズマがブルースペイダーから降りつつはやてとリィンの元に行こうとする。 しかし一足早かった者がいた。 「あぐっ!」 その影は太い腕をはやての首に回し、そのまま縛り上げる。 「ベルトを下に置け! さもないとこの女が死ぬぞ?」 影の主、カプリコーンアンデッドは愉しげな声でそう言った。 その台詞、光景に何故かカズマは既視感を覚える。この吐き気のするような光景に。 「卑怯な!」 「五月蝿い! お前のせいで俺はこんな目に遭ってるんだからお前も痛い目を見ろ!」 「何のことだ!?」 「覚えてないとでも言うか!? なら今すぐ思い出させてやる!」 怒り狂ったカプリコーンアンデッドははやての首を絞める腕に力を込めていく。その太い腕と対照的に細いはやての白い首が嫌な音を上げ出す。 「あっ、あ、ああ……」 「はやて!」 「さっさとベルトを置け!」 カズマがカプリコーンアンデッドを睨み付けるが、意にも解さず笑みを浮かべながら首を絞めていく。 だが、この時三人は後一人の存在を忘れていた。そう、はやての中にいるもう一人の存在を。 『フリジットダガー!』 突然はやての内側から舌っ足らずな叫びが上がる。 「な……!?」 その瞬間、カプリコーンアンデッドの真上に出現した氷の刃が彼の脳天を貫いた。 「今だ!」 カズマがそこでショルダーチャージをかけて吹き飛ばす。その腕の中には、救出されたはやてがいた。 「か、カズマく――」 「はやて、離れてくれ。俺はあいつを倒す!」 「……」 はやては一瞬不満そうな表情を浮かべるが、状況が状況故に素早く身を離す。 カズマは醒剣ブレイラウザーのカードホルダーを展開し、二枚のカードを抜き出す。 『KICK,THUNDER』 スラッシュされた二枚のカードから引き出される力は混ざり合い、コンボという名の必殺技へと昇華される。 『――LIGHTNING BLAST』 カプリコーンアンデッドが、ゆらりと立ち上がった。 その動作と同時にカズマはブレイラウザーを地面に突き刺し、彼の元に走る。 カプリコーンアンデッドはそれを見ながら慌てて腕をクロスさせて防御態勢を取る。 カズマはジャンプによって得られた位置エネルギーと、カードによって得られた雷撃の力を、強化された右足に込める。 「うぉあああぁぁぁぁ!」 それを、容赦無くカプリコーンアンデッドに叩き付けた。 「ウォォォォオッ!?」 その力によって、彼は壁をひしゃげさせるほどの勢いで吹き飛ばされる。 カシャンという軽い金属音。 カズマは静かに、『Spade Q』を封印した。 ・・・ 戦いが終わって、ようやく私は応接室を見回す余裕が生まれていた。あまりの酷い惨状に泣きたくなるだけだが。 何だかんだで私も頑張ったと思う。数少ない近接魔法を駆使し、苦手なんてもんじゃないクロスレンジをどうにか戦い抜くことが出来たわけだし。 それはそうと、今は聞きたいことが山ほどあった。カズマ君に。 「――なぁ、カズマ君」 「はやて、大丈夫か? 全身傷だらけだし……。くそっ、俺の帰りが遅れたばっかりに――!」 けれど、こんなに他人のために一生懸命なカズマ君を見ていると、何だかどうでも良くなってきた。まるで往年のなのはちゃんみたいな……って、それは本人に失礼か。 「私は大丈夫や。今リィンが回復魔法をフル稼働中やし。それよりロングアーチに連絡を取ってくれんか? そこの受話器が使えればええけど、無理なら直接行ってくれん?」 「ああ、わかった」 そう、私は大丈夫。私は部隊長、こんなところで倒れるようじゃ『奇跡の部隊』を率いることなんて出来ない。 しかし今回のハッキングを行った者が誰か、それが問題だ。ロングアーチにハッキングするほどの実力者で、怪人に協力できる者。心当たりは、二人いた。 これは捜索を急いだ方が良いかもしれない。 そう思考していた私の元に、唐突に“轟”というエンジン音が耳に入る。 顔を上げた先には、今日二人目の来訪者がいた。 「剣崎、ようやくお前と戦う時が来たようだな」 その来訪者は―― 「――紅い、『仮面ライダー』?」 真紅の配色ながら、カズマ君の変身した姿とそっくりなバリアジャケットを纏っていた。 細部は確かに違う。頭はカズマ君のが一本角なら二本角になっているし、肩のアーマーなども形状が違う。 そして似ているのはカズマ君のバリアジャケットとだ。何故なら、不自然なまでに腹部や肩が何かを塗り潰すように装甲が貼られているからだ。 「橘、さん……」 「剣崎、後でお前に通信を送る。そこに一人で来い。誰か一人でも連れて来ればあの悲劇がここで起きることになる」 「あの悲劇――?」 「お前がかつて己の体をかけて止めた悲劇だ」 そのセリフで、カズマ君の表情が変わった。 「いいな?」 「待ってください、橘さん!」 だが橘さんと呼ばれた紅い『仮面ライダー』はそれに答えることなくバイクを走らせてこの場を去ってしまった。 結局私は、何一つ理解出来ないまま。なのに状況だけが次々と進んでいた。 ・・・ カズマが受けた決闘状。相手はかつての師、戦うのは異国の地、奮うのは人とは異なる体。 人の皮を被る怪物と試験管から生まれた異形がぶつかり合った時、伯爵のストーリーは進む。 次回『決闘』 Revive Brave Heart 目次へ 次へ
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やさいコストやスキルコストの関係上、完全上位互換ではありません。 ●自分のATが上がる(敵のスキルコストが0か1ならキクイモの方が良い) やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 砂塵の戦士ダイコン N 3 激おこ大根棒 1 自身のATを中UP(1.5倍にする) 山吹色の戦星キクイモ N 8 太陽の花 1 対象のスキルコストが低いほどATUP ●自分以外のATを上げる やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 夢幻の月華タロイモ N 3 ラ・フォルツァ 2 Lv100だと約○○UP(自軍全員) 緋色の珠玉ラディッシュ N 1 おひさま熱血パワー! 2 Lv100だと約130UP(黄色のみ) 戦場の伏竜カブ N 7 押し出しの計 3 2倍(100が200に、1000が2000に) 星影の天使オクラ N 2 スターダストラバーズ 2 Lv100だと約○○UP(オクラの周囲の味方) 幻像の美魔女ズッキーニ R 4 高潔の証 2 Lv100だと約240UP(ズッキーニの後ろのみ) 時空の遊人ムラサキシメジ N 5 バイオレットシフト 2 Lv100だと約○○UP(自軍全員) 魔弾の硝煙タマゴタケ N 2 コンバットハイ 3 Lv100だと約240UP(自軍全員) ●HPの低い敵狙い撃ち(アカカブは最大4体の敵を撃破できる) やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 火焔の剣士ビーツ R 2 火焔斬 1 HPの低い敵に中ダメージ。ATの1.5倍ダメ 暁のほうき星アカカブ R 3 トリプルスマッシュ 2 HPが低い敵に3回中ダメージ。ATの2.5倍ダメ 陸震の戦姫アピオス SR 5 イーグルトマホーク 2 HPが低い敵に自身の残りHPが多いほど2回大ダメージ ●ハバネロ 通常版のほうが大ダメージかつ低コスト。水着版はホウレンソウとの相性が良い。 やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 紅炎の女帝ハバネロ SR 5 レーヴァテイン 4 攻撃方向に大ダメージの波状攻撃 真夏の海水浴ハバネロ SR 8 ブレイジングサン 4 敵陣方向に中ダメージの波状攻撃 ●ふっ飛ばし サツマイモは斜めに飛ばせる。状況により一長一短。 やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 アリルの僧兵団長ラッキョウ R 3 セットバック 1 対象を真後ろに飛ばす 螺旋の記憶サツマイモ N 4 ノックバック 1 対象を後ろに飛ばす(斜めに飛ばせる) ●緑でマナ回復 オートではないので攻撃してスキルを発動させる必要がある。パーティ編成により変える。 他に、ホウレンソウはオートスキル、シロナはパッシブ型(敵のダメージを受ける)、カービー(赤)はスキルコストが上がる。 (追記2015/12/30 ルール変更により シソ =パセリ カラシナ か???) やさい名 レア度 コスト スキル マナ スキル詳細 紫微の麗人シソ R 6 神医の薬 0 自身の移動範囲を縮小、縮小できたらマナを2回復 野に咲く金色の魔道士カラシナ N 4 レメディエーション 1 自身の移動範囲を縮小、縮小できたらマナを3回復 彩霞の怪盗パセリ N 1 マナチャージ 0 マナを回復する